ケンカ
ダンスのカップルでも夫婦でも
ケンカすると大変なものだ
どちらも自分の方が悪くないし
正しいと思っている
その時に大切にしているものが違うから
お留守になっているところがあって
踊りづらくなる
家庭では放っぽり出せるが
ダンスでは放っぽり出すと
練習ができなくなる
心で泣きながら
言いたいことも心に押し込んでしまう
踊りづらくなると
自分のパートナーの茂子とは波長が違うのかと
いつも思う
もっと努力せずとも踊りが合う人がいるから……
でもコーチャーに直されると踊り易くなるから
自分がうまくなればいいと我慢の丁
時々甘えた心も芽を出す
自分が不得意なところはパートナーが
カバーしてくれればと……
ダンスは人間と人間人と人の交流であり
ぶつかり合い愛と地獄の抱擁
その時々大切にしているものが違い
バランスをとりながらの個性の衝突
未知と未熟のぶつかり合い
真剣な時ほど違和感がでると火花が散る
身も心も悲鳴をあげながら
自分のことちっとも分かっていないくせに
自分が正しいと思っている
まわりから見れば滑稽だろう
でもやりづらさやケンカが
自分への気づきの扉をノックする
永年先生先生と言われ
エゴ
身に付いたうすっぺらな自尊心
それを傷つけられたと怒る
おろかな自分
お互いに技術が高まるほどに
うすっぺらな自尊心も高くなる
身も心も摺り切れそうな時もあり
心がねじれもつれてしまう
ほどかなくちゃと思うが
変な自尊心が邪魔をする
ケンカは二人の心を蹴散らしながら
台風のように過ぎてゆく
外から見ると
人間の両足右足と左足が
ケンカしているみたいだろうな
ケンカの仕方もうまくならねば…
おせっかいな自尊心君よ
早く年老いておくれ
自尊心より学ぶ心の方が強くなるのはいつだろう
感情は知性でコントロールできるというのに
パラダイムの転換はいつだろう
パートナーの茂子の言うことを聞いた方が
近まわりというのはわかっているのに
おろかな自分のままでいる限りケンカは陳痛なのか
ちょっとしたことで踊りづらくなるように……
人化もちょっとしたことがきっかけで
人生の季節が変わる
人生の岐路を左右するのは
夢の大きさと強さだろうか